秘密のない家族

私の旧約聖書 (中公文庫)

まえがきで

戦後、母親と野菜を背負い、往来で売り、生活していた

その日の売上がプールされると、

それが、自分のうちにあるお金だと思っていた

 

この頃は、秘密がない・・・

秘密っていうか、わからんところがないんですね、どの家族にも

 

だからその後、いくらか世の中が落ち着いてからまた

ぐうっとうちの中が暗くなりましたけどね・・・。

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戦後、目指したニッポンの姿。

物質的豊かさ、だれもが教育を受け、経済的に満たされ

平等で(公平より重要)平和な世界。

資本主義社会なのに

すべてが満たされる社会主義革命が理想とした

「天国に一番近い国」になったように見える

それなのに今、不安と不満と不平が渦巻いている

 

精神的成熟度が成長する前に、物質的に満たされると

人間は些細な違いに敏感になるらしい。

テレビの向こうで何億円もっていようと気にならないが

身近な人がいいものを持つ、先に人に認められる、、、

といった実際なんでもないことで嫉妬心をもつ

特に昭和の人に多い気がする

 

その子たち平成生まれは、そんな親や社会を見て育ち

その下らなさに社会に無関心になる

あるいは社会のゆがみと変化を感じ取り

ビジネスや芸能など創造性を発揮できる世界で生きる人も

増えてきている。

又は、引きこもる。

 

もう10年すると団塊世代の影響力は薄れ

いわゆる「お偉方」と呼ばれる世代が60代以降になり

実社会では昭和最後から平成の「世代風」の力が急速に増していく。

つまりひとりひとりの意識の変化、見える外側ではなく

内面の変化が先に起きてくるでしょう

 

こんどこそいい社会、平等ではなく公平な社会に

なっていくような気がするが

いったいどうなることやら^_^;

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